「今」から始めればいいじゃない

趣味物書きによる「表現」に関するあれこれ

上手に付き合えば現実でも創作でもこの上なく強い味方になる嗜好品

コーヒー以上にキャラクターが出る嗜好品

 

前回「コーヒーとの付き合いかたにキャラクターが出る」という話をしましたけれど

 

 

sakuraco11.hatenablog.com

 

 

私はコーヒー以上にキャラクターが出る嗜好品があると考えています。

 

それはお酒

 

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お酒を通じて見えるもの

お酒って、ある種の感情の増幅剤というか、理性のタガを少し緩めるとか、そういう作用がある。

そのために、その飲み方や付き合いかたで人柄が垣間見えるというのはもちろんあります。

飲み方一つで、その人が出ちゃう

 

それ以上に、透けて見える背景の奥行きが深いのもまたお酒。

選んだお酒、飲み方、場所…それだけで

 

  • 出身、生まれ育ちの環境
  • 体質
  • 人となり
  • 交友関係
  • 趣味嗜好

 

そんなものが透けて見えるものではないでしょうか。

 

 

いも焼酎ロックをぐいぐい行く人の出身地

例えば、淡々といも焼酎ロックを飲み続ける人がいたら、どんな人でしょう。

私だったら、「ああ、相当お酒強いんだな」から始まって、「出身は九州…鹿児島かな?」とか、そんなことを考えます。

なぜって、ステレオタイプで申し訳ありませんけれども、私の中でいも焼酎はなんか九州、特に鹿児島のイメージがあるからです。

もちろん違うことだって多々あります。

単純に成人してから色々飲んで舌に合うお酒だったのかもしれませんし、ひょっとしたら身内の方がいも焼酎愛好家で、それが受け継がれた結果かもしれないし、やっぱり九州出身かもしれません。

けれども、「いも焼酎ロック」を「淡々と飲み続ける」、たったそれだけでそんなことを推し量れる。

 

 なぜなら、酒には土地による文化背景があるからです。

 

 

お酒と文化背景

話は急に変わりますが、例えばファンタジー世界のとある鄙びた場末のパブに立ち寄った旅人がいたとします。

彼は一体何を頼むでしょうか。

 

エール?

ワイン?

ウィスキー?

そのほか、その土地で親しまれているようなお酒?

 

昔「日本酒」という面白い講義を取ったことがあるのですが、お酒って、世界中どこにでもあるものなんだそうです。

そして、人類と文明のそばに必ずお酒はあったそうです。

人類の歴史はお酒と一緒にあったんですね。

 

穀物系のお酒。

果実のお酒。

醸造酒に蒸留酒

お酒には材料から製法まで色々ありますけれども、基本的にその土地で育ったものでしか作れないものです。

文明の進化と農業、流通、技術の発展がなければなおさら土地の性格が出ることでしょう。

どんなお酒に親しんでいるか。

そしてどんな風にお酒付き合っているかで、その人とその人の行動範囲や世界が見えてきてしまうのです。

 

彼が一体何を頼むのかで、彼の出身や身分、人柄が推し量れます

 

その土地で庶民に親しまれているようなお酒を頼めば、似たような気候文化圏の庶民や傭兵なのかな、という推察ができますし、場末のパブにはなさそうな高級酒を頼もうものならお金持ちか身分が高くて世間慣れしていない坊ちゃんなんだろうな、とか、逆に調子に乗った成り上がりなのかなって考えられます。

「何がオススメだい?」から始まって会話を始める人は物慣れた、そして遠いところから来た旅人なんじゃないか、とかね。

服装や表情だけでなく、パブで注文する、その数行程度の行動だけでもその人というものを出すことができます。

 

お酒一つで、そのキャラクターの背景と同時に、世界観の背景も見えてくる。

裏を返すと、お酒一つで作り込めるんです。

お米がないところで日本酒は作れませんから!

  

パブで何を頼み、どう飲むか

屈強な戦士風の人が場末のパブでミルクを頼んだら「え!?何で!?」ってなるでしょう?

たおやかなお嬢様風魔法使いがキッツいウォッカを一気に煽ってたら…何があったんだろうって思いませんか?

 

パブに入った。

最初の一杯目、二杯目を注文した。

それだけの行動なのに、キャラクターの人格や育ち、経験、体質がわかるヒントになります。

 

 こう考えると、先のコーヒー以上に、そのキャラクターが出るのがお酒なんだなぁとしみじみ思います。

酔って本性が現れる、以上に。

同時にそのキャラクターが生きている世界も透けて見えてしまうものなのです。

 

 

お酒って、深い

 

そう考えると、ビールとかエールとかは、小麦があれば割と無難にどこでも作れちゃう便利アイテム?

いやいやいや、そんな理由で「とりあえずビール」は寂しすぎる!

居酒屋で注文する「とりあえず生!」じゃないんだから!

 

 お酒を飲む描写を出す際は、何となくでもお酒の種類や材料などを頭に置いて作り込むと、グッとそのキャラクターと世界が近くなる。

 

お酒って、深いわぁ…

それは嗜好品全般に言えることですけれどもね。

 タバコも、それにお菓子や香辛料などもみんな、そのキャラクターと背景が透けて見える。

何となくで適当に扱ったら痛い目を見るのは現実と同じやもしれません。

 

 

現実でも創作でも、味方につけるとこれほど頼もしいものはないお酒とは上手に付き合いたいですね!

 

 

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