「今」から始めればいいじゃない

趣味物書きによる「表現」に関するあれこれ

文豪の可愛げと文房具漫談とアウトプットの関係性

故あって最近谷崎潤一郎氏の『陰翳礼讃・文章読本』を読みました。

目的は『文章読本』の方で、こちらも色々グッときたところはあるのですけれども、不思議と印象深かったのは、『文房具漫談』という短いお話でした。

 

 

陰翳礼讃・文章読本 (新潮文庫)

陰翳礼讃・文章読本 (新潮文庫)

 

 (↑この本の中に入ってます)

 

文豪谷崎潤一郎氏の、筆記用具にまつわる話。

あの時代の文豪ってだけでもれなくなんだか妙に厳つそうな、気難しそうな、偏屈そうな、そんなイメージが勝手にあったのですが、『文房具漫談』を読んだ私の率直な感想は

 

なんか、この文豪かわいいな

 

でした。

執筆風景の描写が丁寧で、まるで目に浮かぶよう、筆の運びが耳に聞こえてくるようで、それだけに色々試して腐心した様子が想像できるような気分になりました。

筆と万年筆と自身の筆圧や原稿用紙へのこだわり。

(なんと谷崎潤一郎氏、原稿用紙は紙とインクを選んで自分で刷ってたとか!)

「やっぱこのペン、俺には合わんわ」

なんてぼやいたのかしら、と思うと、なんだかおかしく親しみさえ湧くような気がしたのは、私自身もペンやノートを色々試したからかなぁ、なんて思ったり。

そう、思いを馳せると、文豪もグッと身近なような、可愛らしいような、そんな気持ちになりました。

読んだことがない方は是非読んでみてください。

 

 

さて。

谷崎潤一郎氏のような文豪じゃないにせよ、私も筆記具、というのはアウトプットの道具として重要な要素であるように思います。

道具によって思考を吐き出しやすい、吐き出しにくいというのはやはり影響があります。

例えば、ノートの罫線一つ取っても、線の濃淡で随分違う。

ペンのインク、その色の鮮やかさや明瞭さでも心理的な抵抗が随分と変わる。

私も割と、自分に合う筆記具と書き方を身につけたおかげで思考をアウトプットできるようになったという実感があります。

私の場合はアウトプットの仕方と各種ワークシートの使い方を覚えたことと、書きやすくインクの出がいいペンに出会ったというのもあります。

あとは数をこなして慣れた、というのもありますね。

その数をこなすにも、書きやすい筆記具があるだけでやりやすい。

筆圧や癖なんかもありますから、合うアイテムは人それぞれなんでしょうけれども、だからこそその辺でもらったノベルティなどのペンじゃなくて、自分が書きやすいものを持つというのも一つの方法じゃないかな、と思います。

 

個人的には

 

自分に合ったペンとインクの色って、アウトプットの抵抗感を落とすのに超大事!

 

だと思っています。

ほんとうに、昔の私は黒いインクのパッキリ感がくっきりはっきりしすぎて「書けない!」と、真っ白なノートやワークシートの前で固まっていましたから。

そんな私が今尚書きなぐりから日記に使っているのは黒より薄い濃いめのグレーの水性インク。

これだけで「書く」ことへの抵抗が格段に減ったから不思議。

メモやアウトプットが苦手な方はインクの色選びも是非もおためしあれ。

 

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(ちなみに私がメインで使っているのはパイロットのkaküno(細字)とフリクションボールの0.38。下の紙は書きなぐり用のCroquis。書きやすいよ!)

 

 

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