「今」から始めればいいじゃない

趣味物書きによる「表現」に関するあれこれ

腐らせてないで、究極恥ずか死ねるなら燃やしてしまえ

そのままにしておくと腐る。

 

食べ物なんかはもう(乱暴な言い方をすれば)生きているものではありませんから、冷蔵庫に入れておけば保存がきくといっても、いつか腐ってしまいますよね。

まあ、食べ物なんかは、色や形、匂いの変化でわかりやすい。

けれども色や形、匂いの変化はないけれども、放置することで腐ってるものって他にもあるんじゃないかしら、というのが私の考えです。

何って?

 

頭や心に生じたアイディア思いついたこ、そして感情です。

 

あなたにも経験はありませんか?

 

ふとした拍子に思いついた「妙案」と思えるようなアイディア

素敵なストーリーやセリフ、表情

「したい」と思ったこ

悲しみや怒り、苛立ち

 

そうしたものは、思いついた時には「忘れない」と思っていても、持ち続けることは難しい。

次の行動をしている間に、どんどん時間と情報と、新しい記憶に追いやられていく。

それでも「あの時何か思いついた(思った・考えた)ことがある」というのは妙に残る。

意識上から無意識下に潜ってしまっても、それは確かにあった。

 

問題はここからです。

 

思いついたこと、考えたこと、アイディア、感情…そう言ったものって、そのままにしておくと、大抵忘れてしまう。

冷蔵庫の奥に追いやってしまった食材や調味料みたいに。

あそこに何かがあった。

けど何だったか覚えてない。

けど、冷蔵庫の扉を開く時って大抵目的のものがあって、それが前面や扉のポケットにあったりするから、奥のものにまで注意がいかずに見えないまま。

何かがある。

そして何かはある。

けれども忘れられたまま…

 

食材なら腐ります。

アイディアや感情なら…?

 

その時は素晴らしい思いつきだったのに、時間の経過とともに陳腐なものになる、もしくは古臭いものになってしまう。

その時とてもしっくりとくる表現を思いついたこと、そのことだけははっきりとしているのに、肝心の内容を忘れてしまってその時に思いついたものを超える表現が思いつかずイライラする。

悔しさや悲しさをしまいこんで、飲み込んで大人として振舞っているうちに、とりあえずは立て直しても苦いような重いようなものが漠然と残っている。

 

そんな風に、何だかずっと気にかかること、後悔、自分に対するネガティブな感情が、無意識のどこかにジクリジクリと残って積もって、増えていく。

そうした漠然としたネガティブな感覚って、増えるんですよ。

漠然としているから、曖昧だからこそ、ぼんやり、でも確実に、自分の中の何かを腐らせていく。

まるで冷蔵庫の奥に追いやった食材みたいに。

 

だからこそ、アイディアや思いつき、そして感情というものは、一度頭の中から出すことで自分から切り離す必要があります

冷蔵庫の中身を一度全部出して整理と掃除をする時みたいに、頭の中身も出してしまうんです。

 

思考を自分から一度出して、切り離す。

 

手っ取り早いのは書き出すことです。

人によっては絵や図でもいいでしょう。

 

そうすることで自分の頭と心の棚卸しができます。

そしてアイディアや感情から一歩引いて、それらを観察することができます。

そうして見た時、そのアイディアや感情は、案外気にするほどでもなかったと思うかもしれませんし、別の見方をして他のものと組み合わせられたり関連づけられるということに気づくかもしれない

もしかしたら、もっと素敵なものに化けるかもしれない。

ひょっとしたら自分にとって死ぬほど恥ずかしくて苦い経験が掘り起こされたとしても、それがストーリーのタネになるかもしれない。

そういうことって、実は頭の中でこねくり回していても案外気づけないし起こらないものなんです。

特に思考を俯瞰することに慣れていない人は。

 

その辺のチラシの裏や印刷の裏紙でも構いません。

箇条書きや単語でいいから、書いてみる。

時間がなければとっかかりだけメモして手帳にでも挟み、仕事上がりや用事の隙間時間にでもじっくり続きを書き出してみるといいです。

 

まずは自分の中の棚卸しをしましょう。

 

究極、残ったら恥ずか死ねる内容なら、シュレッダーにかけるか、台所で燃やしてしまえばいい(火の元にはご注意あれ)

 

頭の中で腐らせてないで、一度表に出してしまいましょう。